インタビュー

インタビュー No.8

たくじ先生

保育園はチームワークが大事。

保育士としてだけでなく、人間として成長できる場所。

たくじ先生

保育士 2015年入社東京地区保育園勤務 園長

たくじ先生

―――そもそも保育の仕事を目指した動機は何ですか。

スーツを着たくないことと、子どもが好きだから子どもと関わるのは楽しいと思って。

でも、絵は下手だしピアノも触ったことさえなくて、保育の専門学校に入った時点ではドレミの位置さえ知らなかった。だけど、この仕事に就きたいという思いがあるんだったら、できるはずだと努力したんです。

実際に保育士になってみたら、ああ、何ができる、できない、ではなく、子どもが好きという思いがあるかどうかが大事なんだなとわかりました。

――その後のキャリアを教えてください。

――その後のキャリアを教えてください。

保育士になって18年くらいですが、以前は他の法人で主任まで務めました。でも、次のキャリアアップを考えて転職活動をした時にちとせ交友会と出会い、社会福祉法人の保育園なんですけど守りに入らないというか、子どもたちを大切にする保育とともにアクティブに運営しているところがおもしろいなと思って志望しました。

入社してまずグリーンヒル奥沢保育園で副園長を務め、世田谷の保育園で園長を半年ぐらいやり、今の園には新園立ち上げからずっと関わってきています。

――― 園長の仕事では何が一番大事ですか。

運営に関わる事務的な仕事も多いですが、僕にとっての一番は職員のことを知って職員のために考えることですね。

もちろん、子どもも保護者の方も同じくらい大事ですが、僕が職員のことを思うと、職員はそれを子どもと保護者の方に返してくれますので。

――― 仕事におけるポリシーを教えてください。

――― 仕事におけるポリシーを教えてください。

園長として、保育の専門性も必要ですが、人間力、コミュニケーション力が重要だと思っています。

職員一人ひとりをみるのは大変ですが、それを苦と思ったことはありません。職員には保育士としてもそうですが、人として成長して欲しいという思いで日々の仕事をしてもらっています。

例えば、お客様がいらしたらちょっと立ち止まって挨拶をするとかスリッパや靴を並べるとか、日常生活の忙しさに追われていたらつい見落としがちなところを丁寧にやる。それができている人は仕事もできるようになります。

特に保育園は家庭に近い存在であり、うちの法人は保育理念がHome なので、そういう人としての当たり前のことができていて欲しいと思います。

――― いろんな職員の悩みなどはどうやってすくいあげて
いるのですか。

僕は1日の中で職員と何回も喋るようにしています。

朝、お昼前、昼食後とか園を見回って職員たちにまんべんなく話しかけるんです。

そういう時に「園長先生、これが古くなったから買ってください」「こんなことがあったんですよ」とか現場の声が聞けて、そのうちに悩みを相談してくれるようになります。

あるいは、こちらからも職員の様子を見ていてなんか表情が暗いとか気づくこともある。そういう時はタイミングをみて声をかけます。

――― 一緒に働きたい人とはどういう人ですか。

――― 一緒に働きたい人とはどういう人ですか。

協調性があって、相手を思いやれる人。

仲間を助けるとか、一緒に協力してやるという気持ちはすごく大事で、保育園ってチームを組まないとやれない仕事ですから。その中で相手を思いやって話が聞けて、自分の意見を伝えられる人であってほしい。さらに「私はこうなりたい」という思いを持ってキャリアアップも見据えてやっていける人は、しっかりとしたものの見方と捉え方ができる。うちの法人は園数が多いので、そういう意味では主任、副主任、園長などの役職も多く、やる気があればチャンスもたくさんあります。

自由保育は高度な保育。子どもに合った環境を作り、
「考えさせることを考える」力のある人を求めたい。

ちとせの保育理念はHomeです。みんなにとって第二のお家のようなあったかい場所を作っていこうと。それを作るにはただ楽しく過ごせればいいのではなく、僕たちはプロ意識を持って時には大変な思いもしながら楽しさを生み出していく。

自由保育を掲げていますが、自由保育は高度な保育なんです。子どもに好きなものを選ばせて保育士が見守るイメージがあるかもしれませんが、実際は子どもの年齢に合った環境を作ってそこで子どもに「考えさせる」こと。「先生これどうしたらいいの?」と聞かれた時にすぐ答えを教えるのではなく、一緒に考える。そうして子どもに考えることをしっかり経験させて、失敗も成功も体験させてあげるところにつなげていく技術がないと自由保育は成り立たない。

だから、職員にも「考えさせることを考える」力のある人を求めたいと思います。そういう人が来てくれたら、もっと保育園は活性化するし、もっとみんなが楽しくなるでしょう。

―――それでは、ちとせ交友会に興味がある人にメッセージをお願いします。

―――それでは、ちとせ交友会に興味がある人にメッセージをお願いします。

ちとせは人が温かく、自分を発揮できる場があります。

各園を見ていてもすごく楽しそうに働いている職員が多いと思います。こんなに生き生きと働ける職場はあまりないのではないかなと。

一生懸命に考えて取り組みながら楽しさを得られるので、保育力が上がるだけでなく、人間として成長できるところです。